整理収納アドバイザーって何

昨今、整理の達人と呼ばれる人の中には、整理収納アドバイザーと呼ばれる肩書きを持っている人が存在します。
これは、特定非営利活動法人のハウスキーピング協会が認定する資格保持者のことで、物や部屋を片付けられないことの根本的な原因を見抜き、根本的な解決方法を考えて実行できる知識と技術を持った人のことを言います。
いわば、物を上手に片付けるためのノウハウとメソッドを持った人のことです。
そのような整理収納アドバイザーが行うことは、文字通り整理収納に関するアドバイスで、昨今多くなっている片付けられない人のところへ出向いていって、片付けるための方法やノウハウを教えるほか、中には実際に片付けに着手してくれる人もいます。
ノウハウを教えてくれるだけの人もいれば、実際に片付けを一緒に行ってくれる人もいるため、利用を検討している人は整理収納アドバイザーの資格を持つ人が、何をどこまでやってくれるのかを事前にしっかりと尋ねることが大切です。

■整理収納アドバイザーには段階がある

整理収納アドバイザー資格を持っているとはいっても、その資格は1級から3級までに分かれています。
当然のことながら、3級の人よりも1級の人の方が知識も豊富ですし、技術のレベルも高いと推測できます。
整理収納アドバイザーの資格を取ることができる特定非営利活動法人ハウスキーピング協会では、この協会において資格を取った人に対し、仕事のあっせんを行っていますが、当然のことながら高いスキルを身に付けた人ほど活躍の場が増えていきます。
個人や家庭はもちろんのこと、整理収納のためのアドバイスに来てもらいたいと考える企業は多くあります。
企業側としてはより効率よく物を片付けてくれて、必要な書類をすぐさま取り出せるのはもちろん、誰もが使いやすいように片付けておくといった収納方法を教えてくれるには、1級の資格を持った人に来て欲しいと考えるでしょう。

■利用する側が得られるメリットにはどのようなものがあるのか

整理収納アドバイザーにはレベルに応じて1級から3級までの資格保持者に分かれることから、整理収納アドバイザーを頼るにあたって、レベルの違いが何をどう分けるのかをはっきりさせたいところでしょう。
そのためには、自分がなぜ整理収納アドバイザーを必要としているかをはっきりさせるということも必要になります。
物が増えすぎて、いくら片付けてもすぐに散らかってしまう人もいれば、物が捨てられずにいつの間にかゴミ屋敷のようになってしまう人もいます。
あるいは、自分ではきちんと考えて収納グッズを買ったりして片付けているつもりなのに、どこかちぐはぐな感じがしてどうも落ち着かない部屋になってしまっているという人も整理収納アドバイザーに頼ってみるとメリットが得られるでしょう。
自分ではそれなりに収納ができているという人は、ちょっとしたコツを教えてもらうことによって、ここがダメだったのかということに気付けます。
いくら片付けてもすぐに散らかってしまう人は、なぜ片付けているのに散らかってしまうかという理由を教えてくれるでしょう。
ゴミ屋敷になってしまった人であれば、こうすれば良いというアドバイスをしている間に、とっとと片付けに取り掛かりますという整理収納アドバイザーを探した方が良いと思われます。
そして、片付けていく中で何が悪かったのか、どこをどのように片付けていくことでゴミ屋敷が解消されていくのかがわかります。
それぞれのレベルに応じて、所有している資格レベルを変えることは可能だと言えそうです。

■企業向けには講演も行っています

整理収納アドバイザー資格を持っている人は、企業に行って講演を行うこともあります。
整理整頓や片付けが必要なのは、家庭に限りません。
企業内がよりきちんと片付き、整理収納がうまくいくことによって業績が左右されることさえあるかもしれないとなれば、ぜひ講演に招き、全社員を挙げて整理収納のコツを教わりたいと考えるのではないでしょうか。

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