そもそも部屋をきれいにする3つの要素から得られるメリットとはなにでしょうか。
■部屋を片付けることでメリットが得られるのは事実
よく商売が繁盛している店は店長がトイレ掃除をしていると言われます。
一番エライ人が最も嫌がる場所を率先して掃除をすることで、トイレの神様がほほ笑んでくれるために、良いことが起こるからと考えられていますが、本当の理由は一番エライ人が率先してトイレを掃除してくれているのだから、自分たちも頑張らないとと働いている人に思わせるところが、商売繁盛に繋がってくるのではないでしょうか。
そうなると店はもちろんのこと、住まいや自分の部屋を掃除するということには計り知れないメリットがあると言えます。
■視覚的なメリット
まずは自分の部屋からきれいにするところから始めるのがおすすめですが、その理由は自分の部屋は自分自身が最も長い時間を過ごす空間だからです。
その場所がごちゃごちゃしていると、その空間から受ける視覚的な印象は常に乱雑なものになり、思考経路も乱れてくると考えられます。
整然と整った部屋に帰ってくれば、自然と気持ちが落ち着き、ホッと一息つけるでしょう。
乱雑な部屋の方が慣れていて落ち着くと自分では感じていたとしても、脳は散らかった部屋からネガティブな印象を受け取り、それが行動にも反映されます。
その結果、片付けられずに物が散乱する、いわゆる汚部屋と呼ばれる状況になってしまうのです。
■精神的なメリット
部屋というのは朝に出ていって夜には帰ってくる場所です。
部屋に入ったとたん、洋服は脱ぎっぱなしで散らかり放題、テーブルの上はごちゃごちゃで、床は足の踏み場もないという状況では、心がゆったりと落ち着くどころか居場所を確保するだけでもイライラすることでしょう。
特に疲れて帰ってきた時に部屋が散らかっていると腹が立ってつい床に散らばっているものを蹴飛ばしたり、踏んづけたりといった具合に、腹立たしい気持ちを物にぶつけがちです。
その結果、見えなくて隠れていた持ち物の中に大事な物があり、イライラをぶつけたために壊してしまったり、損傷を与えたりといったことも起こってきます。
何より精神的に落ち着けないので、嫌なことがあった日には散らかった部屋からいつまでも嫌な気持ちを引きずり続けることになります。
きれいに片付いた部屋に帰ってくれば、ホッと一息ついて座り、心を落ち着けることができて、気分もリセットできることを思うと、まったくの正反対の効果をもたらすことでしょう。
■時間的効果というメリット
部屋が散らかり放題だと、掃除機を掛けるにも物をよけながらしなければならず、時間がかかることから、つい掃除をせずに放っておきがちです。
また、必要な物がどこにいったかわからないことから、物をひっくり返してさんざん探した結果、ようやく見つけ出したころには1時間余りが経過していたといったことも珍しくないでしょう。
一念発起して掃除をしようと思いたったとしても、掃除機を掛けるにはまずは物を片付けなければならず、それだけでも数時間は必要です。
日ごろから洋服は常にクローゼットに片付けて出しっぱなしにしない、テーブルの上も使った物は終わったら片付けるというルールを決めてその通りにしておけば、床の掃除機掛けも邪魔な物がないため、短時間に終えることができます。
テーブルの上も片付けひと拭きするだけできれいになりますので、掃除に必要になる時間がぐんと短縮できるのです。
いわゆる時短のメリットが得られるというわけです。
■3つのメリットで運気も上昇
毎日乱雑で汚れた部屋で過ごすのと、きれいに掃除され、整頓が行き届いた部屋で過ごすのとでは、空間から受ける影響はおのずと変わってきます。
これこそが運気を上げることに繋がりますので、パワースポットに出かける時間があるなら、部屋の掃除を最優先にすることのほうが良いのではないでしょうか。